★インド北東部「ダージリン」とはどんな街？スタッフによる訪問記で、都市部との違いをご紹介★インフォブリッジ通信 Vol. 80

 ■インフォブリッジからのお知らせ

インドのウェブメディア「Plus91 Times」はご覧いただけましたでしょうか？

スタートアップ情報だけでなく、それを取り巻く環境や、そのスタートアップが登場した背景などから、インドの状況や課題を知ることにも役立つ内容となっております。

ぜひご一読いただきたく、お願い致します！

■ Pick UP!News

筆者は8月末に、インド北東部に位置する紅茶の生産地で有名な「ダージリン」を訪れました！

多くの宗教や文化が入り交じり、デリーとは大きく異なる文化を体験したので紹介します。

ダージリンはヒマラヤ山脈の山岳地帯にある都市で、チベット仏教が信奉されています。

ダージリンはイギリス人の避暑地として栄え、開発の一環として茶木が植えられました。それからダージリン特有の栽培品種が誕生し、現在世界三大銘茶の一つとして多くの人に飲まれています。

筆者の目をまず引いたのは豊富な種類を持つ野菜や魚が屋台で売られている光景です。注文を受けると胡坐をかいたおじさんが慣れた手つきで魚をさばき、紙に包んでいました。野菜の販売は八百屋の規模から屋台まで様々で、どれも新鮮な野菜が天秤を使って量り売りが行われていました。

デリーで食料品を買う際はスーパーマーケットで購入するのが主流であるのに比べ、ダージリンでは調理済みの食べ物と食料品の両方が屋台で販売されるなどかなりの屋台文化であると感じました。

しかし、スーパーマーケットは目にしたものはインド財閥リライアンス・グループの運営するReliance Smartという大型スーパーのみでした。その店内にはReliance Digitalも併設され、電化製品も売られるなど何でもそろう大型モールの様でした。

また、デリーとは異なる点として夕食を食べに向かったレストランには、筆者以外食べに来る人がいないことがありました。小さい街とはいえ10km²に12万人が生活するダージリンは東京都の中心部と同程度の人口密度を持っています。

そんな中、レストランに人がいないことを不思議に思っていると、屋台の周りにたくさんの人が夕食を食べに集まっていました。デリーでは夕食前のスナックを食べに屋台でサモサやパ二プリを食べている姿をよく見ますが、ダージリンでは夕食を屋台で済ましている人が多いようでした。

屋台ではレストランの1/2、1/3ほどの値段でかつ早く済ませることができます。外食は家族連れが少なく、労働を終えた若い男性などが個人もしくは友人とともに食べる場合が多いと感じました。そのため安く、早い屋台の周りで談笑しながら立ち食いをしている光景をよく見ました。

食文化は麺＋汁というインドでは珍しい、日本のラーメンとうどんの中間のようなチベット料理のトゥクパや餃子のようなモモなど、インド料理から中華料理、チベット料理まで様々な文化が入り混じっています。モモはデリーなどでもよく見かけますが、蒸し餃子が主流であるように感じます。しかし水餃子、揚げ餃子、蒸し餃子があり中身もチキンだけでなくポーク、ビーフまで揃うなどかなり種類が豊富でした。

ダージリンで暮らす人々は日本人に似た顔立ちの人が多く、服装もサリーではなく韓国系のファッションを身にまとっている人を多く見かけます。バザールにもそのような服が大量に売られていました。また日本のアニメキャラクターがプリントされたコップやフィギュアなども露店で売られており、韓国・日本製品が浸透しているように感じました。特に韓国製品に関してはダージリンに限ったことではなく、インド北東部は韓国のポップカルチャーや食習慣が広がっていることから韓国に関連する多くの製品が売られているようです。

山岳地帯にも関わらずダージリンは多くの人口を有しており大変賑わっていました。インドは若者が多い人口構成である通り、ダージリンには多くの学生が登下校している様子やバザールでも若者向けのものが売られるなどインドの人口増加が見て取れました。また、ダージリンの生活は屋台で完結するのではないかと思うほど利便性が高く、種類に富んだ商品が陳列されていました。

多くの文化、言語、地形を持つインドでは地域ごとに生活習慣や食習慣、人の性格など国が違うのではないかと錯覚するほど異なります。その地域の歴史的背景から考えるとかなり深くインドを知れるようになると同時にさらにインドの魅力に惹きつけられるようになります。ぜひ魅力満載のインドの各所を訪れてみてください！

インフォブリッジでは地域別の特徴を捉えたマーケティングや日系企業のインド進出に参画してきました。是非お気軽にお問い合わせください。

■ 業界情報

～インドのクイックコマース―市場は急伸中。各社業績を伸ばす中、オンライングロッサリーからクイックコマースに注力する企業も登場～ 

詳細情報はこちらのコラムをどうぞ！

‍