★インドで蚊よけの需要が急増、自然派製品や高級ブランドも続々参入★インフォブリッジ通信 Vol. 77

■インフォブリッジからのお知らせ

2024年６月、モディ政権３期目が発足しました。

連続３期目を務めるのは初代ネルー首相以来。
異例の長期政権となり外資誘致に積極的な姿勢は今後も続くとみられます。

この活気あるインド市場に進出を計画中の企業様も多いのではないでしょうか。

インド市場への知見が深く、日印両国に拠点をもつ
インフォブリッジグループが御社のインド事業をサポートします。

インド市場に関するお問い合わせ、お待ちしております！

■ Pick UP! News

インドではこの時期、蚊の繁殖が増加しています。
気温が上昇し、繁殖に適した条件が揃ったことから特にデリーで苦情が相次いでいます。
駆除は198万か所で行われるほどです。

蚊はさまざまな感染症をもたらす可能性があるため、身を守るために蚊よけの製品などが必要不可欠です。

多くの種類の蚊よけ製品がインドには揃っています。
コンセントに差し込むプラグ式のものやスプレー、クリームなどがあります。

また日本でも親しみのある蚊帳や蚊取り線香での対策も行われています。

インドでは蚊媒介性疾患の問題に長く取り組んでおり、蚊よけ製品の市場が拡大しています。
特に皮膚用の製品は高い成長率が期待されています。

市場拡大の要因として気候変動により蚊の生息地と繁殖パターンが変化しているとともに、都市化が進み、
人口密度や建設活動が増加したため蚊の繁殖に適した環境が生まれています。
それによる蚊よけ製品の需要が高まっていることが挙げられます。

また、中流階級の人口が拡大していることも要因の一つです。
所得が増えるにつれ、蚊よけ製品のような生活必需品にも高品質な製品を選ぶ人が増えています。

インドでは環境や肌に優しい自然由来や体に害がないスキンケアが人気を伸ばしていますが、
同じように蚊よけ製品にも植物由来のものが販売されています。

インドの高級アーユルヴェーダコスメブランドのForest Essentialsではシトロネラ、レモングラスなどが
配合された蚊、昆虫よけのボディミストが販売されています。
また、アロエベラが含まれているため、保湿効果も期待できます。
料金は995ルピーです。筆者も店頭で試してみましたがハーブの良い匂いが感じられ、さらさらとした感触でした。

同じくアーユルヴェーダコスメブランドのKAMA Ayurvadaでも蚊よけスプレーが売られています。
こちらはForest Essentialsとは少し異なり、オイル感が強く、とろっとした粘性を持っていました。
手首で伸ばしてから首や足首につけるという使用方法です。
化学物質を含まない100％天然エッセンシャルオイルを使用しており、値段は795ルピーでした。

これらはアーユルヴェーダのスキンケアに強い関心を持つリッチ層顧客が多いブランドで、値段も高額です。

その一方で、リーズナブルな価格で天然由来の蚊よけ製品を発売するスキンケアブランドがあります。

近年登場した、話題のブランMamaearthからは子ども用の蚊よけスプレーが販売されています。
100％天然由来であるため乳幼児の肌に塗っても安全、値段は299ルピー、スーパーマーケットなどで手に入れることができます。

このように様々なスキンケアブランドから天然由来の蚊よけ製品がインドでは販売されています。
気候変動や環境変化による蚊よけの需要増加と、スキンケア製品に対する自然志向の高まりが、
このような製品の登場につながっていると考えられます。

インフォブリッジでは、インドの様々なトレンドを多角的な角度から捉えた、各種マーケティングサービスを提供しております。
インド市場に関するお問い合わせ、お待ちしております！

■ 業界情報

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