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■ Pick UP!News
筆者は9月28日(土)、29日(日)に開催されたイベント「Mela! Mela! Anime Japan!!」に両日参加してきました!当日の様子や人気だったコンテンツなど撮影した写真を交えて紹介します。
また、私たちのメールマガジンでは昨年12月にデリーにて行われたコミックの祭典「コミコン」のレポもございます。そちらも併せてお読みください!「コミコン」の記事はこちら。
「Mela! Mela! Anime Japan!!」とは近年インドの若者層から注目を集める日本のアニメ(ポップ)カルチャーにスポットを当てながら、日本企業のプロダクトを展示するという新しい形のイベントです。インド政府らが後援し、日本大使館も協力という形で同イベントを支援しており、日印の両政府が公認した催しとなっています。
開催場所はデリー北西部に位置するPacific Mall Tagore Garden。大型モールの特設会場とモール内のブース展示、そして映画館がイベント会場となり、両日ともに快晴の下で、多くのインド人が賑わいを見せていました。特設会場内で人気アニメ「進撃の巨人」や、「呪術廻戦」などのパネルの前では、インド人の若者が大勢集まり、中にはキャラクターと同じポーズで撮影する若者もいて、作品の人気の高さに驚きました。また、モール内のブース展示では、「ハローキティ」の写真撮影会に絶えず人だかりができていました。参加者に配られた猫耳バンドを嬉しそうにつける女の子の姿が印象的でした。夜にはアニソンを中心としたライブもあり、「紅蓮華」や「ブルーバード」などのヒットソングなどが流れると、インド人のファンから歓声が上がる場面もありました。日本のポップカルチャーがインドにも十分浸透していることを実感しました。
このイベントはアニメコンテンツだけでなく、「TOYOTA」、「YAMAHA」など日本企業のブース出展もありました。実際に自動車やバイクの前で写真撮影を行うファミリー層も多くみられました。また、「ヤクルト」、「日清」のブースではサンプル品を配布しており、常にブース前には人だかりができていました。日本の有名大学や旅行会社なども出展しており、インドの若者が幅広い角度で日本と関わりが持てるようにイベント設計がされていました。
筆者の観察ではメインの客層は10代(大学生)‐30代で、男性、女性の構成比は7:3位でした。イベント参加者のおおよその来場目的はアニメが好きということですが、日本文化を体験するために来場した人もいました。、実際に筆者も日本語を勉強しているインド人学生から声をかけられました。私に「いつか日本で働きたい」と話してくれた姿が印象的でした。このように今回のイベントがアニメに関わらず日本とインドを繋げる良い契機となっていると感じます。
全体を通じて筆者が驚いたのは、インドの若い世代が興味を持つアニメの種類です。今回のイベントではコスプレを楽しむ若者も十数名見ることができました。最も多く見られたコスプレは「呪術廻戦」の「五条悟」というキャラクターです。また「鬼滅の刃」の様々なキャラクターのコスプレを楽しんでいるインド人も多く見られました。このように彼らが比較的最近のアニメ作品を好んでいる一方、海外で多くのファンを抱える「ワンピース」や「ドラゴンボール」のコスプレは会場ではみかけませんでした。このことから、インドのエンタメ市場に日本のアニメが浸透し、若者世代が楽しむようになったのはここ数年の出来事だとと考えられそうです。インドでアニメを視聴するプラットフォームの一つである「crunchyroll」では、人気作品をヒンディー語、テルグ語、タミル語の3言語の吹き替え・字幕で楽しむことができます。同プラットフォームでは「呪術廻戦」や「鬼滅の刃」を吹き替えで楽しめるため、インド全土の若い世代に幅広くリーチすることができるのではないでしょうか。
「Mela! Mela! Anime Japan!!」では日本のアニメをはじめとするポップカルチャーがインドの若い世代にも受け入れられており、リアルタイムでコンテンツを楽しんでいる姿から、日本のエンタメ市場はインドでより拡大する可能性を秘めていると感じました。
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